ISSP参加 8月5日 5日目 

今日も10時15分に教室に集合して、それぞれが撮影した写真の経過報告。アレッサンドラに昨日撮影した鹿猟の写真を見せる。いつくかの写真が’’Beautiful’’と褒められ、子供のように嬉しくなる。きのう何が美しいと思ったのか、何を撮ろうとしたのかを言葉にしてと言われる。狩猟の緊張感と、静寂、生死、悲しみを表現したいと伝える。アレッサンドラは、写真家が、自分が撮っているものが一体何なのかということを理解するのが大切だとよく話していた。同時に、まず撮影をはじめ、それから撮り続けていく過程で何を撮っているのかを考え、だんだんそれがわかってくるものだとも。彼女はいままで僕が話を聞いてきた写真家の中でも、写真のことを語る上での表現がとても豊かだ。その写真のどこが良いのか、何が足りないのか、何を語るべきなのか、非常に明瞭な言葉で説明してくれる。僕は狩猟の写真で良いのがいくつか撮れたのでテーマを変更し、今後は毎晩、狩猟を追いかけることにした。

夕方20時半にクルディガの町の噴水のある広場に集合して、再び狩りへ。きょうは別のおじさんとイノシシ狩りへ行く。きょうのおじさんはドイツ語が喋れるので、僕も大学時代に少しだけ勉強したがほとんど忘れかけているドイツ語でなんとかコミニケーションできた。きょうは猪猟で、草原に広がる小麦畑の真ん中に立っている監視塔の上で2時間ほど猪が現れるのを待ったが、獲物はなし。日没後、真っ暗になった小麦畑を歩いて車まで戻り、ハンターのおじさんにそのまま宿舎まで送ってもらった。

夜はバーで軽く一杯飲み、就寝。みんな疲れているのか、バーに飲みにくる人の数も少しずつ減ってきているよう。

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