東京に戻ってきた

いま東京に戻ってきた。
先週末にラトビアから成田空港に帰国して、また成田から九州へ飛んだ。長崎県の故郷の島で2年ぶりのお盆を過ごし、再び東京へ。今朝の8時20分に実家を出て、東京・阿佐ヶ谷のアパートに着いたのが夜の8時20分。船、車、バス、飛行機、電車、地下鉄と、半日で現代文明が誇る交通機関を駆使して首都へたどり着く。北欧ラトビアを出て日本に着くまでが同じ12時間くらいだったので、遠いのか近いのかもうなんだかよくわからない。乗り物が好きで移動がそれほど苦にならない体質でよかったと思う。

長崎から帰省するたびに強く感じるようになったけど、東京とは言葉も文化も生活も人の顔も性格も風景も建物もなにからなにまで違いすぎて、ここはほんとうに同じ国なのかと思う。地球が丸いことが少しだけわかるほど広い海と、集落が緑に飲まれそうになるくらい照葉樹が力強く茂ったリアス式海岸の山々から、東京へ飛んで、夜の羽田上空から北東の方角に広がる光の海を眺めるとき、仕事帰りのスーツを着たサラリーマンやきれいに着飾った女性がたくさん同乗する中央線に乗って、車窓から高層ビルを眺めながら自宅方面へ向かうときはいつも、海外の旅から日本に帰ってきたときとほとんど同じ気持ちになる。

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